四十九日の追善供養
中陰(四十九日)の間は、七日ごとに裁判が開かれています。
死者の生前におかした罪の重さにより、どの世界に生まれ変われるかが、決められるのです。でも、裁きをなさるのは七人の仏様ですから、なんとか助けてやりたいと思っていらっしゃるのです。そこで、その裁判の間ずっと家族が中陰のあと祭りをし、追善供養をつとめば、少しでも罪が軽くなると言われています。
しかし、この時気をつけなければならないのが、その祭り方です。死者は、中陰の間はまだ『仏様』ではありませんから、仏壇の中で他のご先祖と一緒におまつりするというわけにはいきません。必ず白木の葬具を使い、中陰まつりを行わなければならないのです。煩わしく思われがちなこのしきたりですが、大切な意味がこめられているのですから、正しい方法で四十九日間おまつりいたしましょう。
私たちは、迷いと煩悩の世界に生きています。どんな小さな罪もおかしたことのない人がいるでしょうか。
亡くなった方の供養のために、現世にある方の功徳のために正しい四十九日の追善供養をしましょう。
|