暮らしのなかの神様
仏教が伝わるずっと以前から、私たちの祖先は日々の暮らしのなかに神をとりいれ、これを崇めることによって心のよりどころとしていました。古代人の生活において、太陽や月、気象、山、川、海、動植物など、森羅万象を神聖視するという考え方は、ごくあたりまえのことだったようです。やがて人々は神の分身を自分の家に持ち込み、まつるようになりました。これが今日私たちの家庭に見られる神棚のはじまりです。
私たちは家庭を基盤に日々の生活を営んでいます。人の幸せの源は基盤である家庭にり、その喜びも、悲しみも、希望も、夢も…すべては家庭のなかで培われていくものです。朝に誓い、夕に一日の無事を感謝する。そんな気持ちを大切に、神棚をおまつりください。 |